料理は手間がかかるけど、その手間がご馳走なのだ
- 2021.02.25
- 家飲み/家食べ
近々家にお客さんを招くことになった。
家で食事をしてもらうのだが、それを手間と捉えれば手間なことで、それを嫌って外食にする方もいるだろう。
奥殿によれば、家にお客さんを招くこと自体を嫌う人も多いとか。
掃除が面倒とか理由は様々だろうけど、要するに手間なことはゴメンということかも。
先日、NHKのBSで「土楽さんの日日」という番組をやっていた。
三重の伊賀で、焼き物の窯元をやっている福森雅武さんの日常を追ったドキュメンタリーだ。
番組の内容はここでは触れないが、味わい深い番組で見応えのあるドキュメンタリーだった。
様々な場面での雅武さんの言葉が深く、そして味があるのだ。
一つだけ書けば、ある日お客さんを迎えることになり食事でもてなすのだけど、その支度をしている時の言葉が「手間ですよ、でもその手間をかけることがご馳走なんですよ」と。
お客さんというのは料理家の土井善晴さんだったけど、囲炉裏を囲んで食事をしながらの器と料理についての言葉が深い。
含蓄があるのだ。
たけどそれを私がここで書いても伝わらない。
難しい言葉を使っているのではないけど、人間味のある言葉で、私ごときが文字にしても伝わらない。
⇒ 土楽さんの日日
NHKのBS-4Kで再放送があるということなので、興味がある方はそちらをご覧いただければと。
放送日は2月27日(土)20:00~21:30 とのことだ。
私の家でもお客さんを迎えるが、支度は数日前から始まる。
料理の内容も考えるし器も選ぶ。
時には試作もする。
それに片付けや掃除もある。
雅武さんではないけど、それを手間と思えば手間になってしまうけど、私はその手間が嫌いではない。
手間を掛けた分だけ充実感が残るし、やり遂げたあとの爽やかさが味わえるからだ。
これは外食や店屋物(今は ”デリバリー” か)では決して味わえない感覚で、それもあって私は家にお客さんを招いて一杯やることが好きなのだ。
その日には天ぷらも出すことにした。
そのための試作ではないけど、今日は野菜の天ぷらにしてみた。
天ぷらはよく揚げるからいまさら試作なんてしなくてもいいのだけど、最近凝っているのはエノキの天ぷらとカニカマの天ぷら。
今までもエノキもカニカマも天ぷらにしていたけど、最近はそれを扇のように広げて揚げることにこだわっている。
広げて揚げることにより華やかさが出るし、それに食感がより軽くなって美味しいのだ。
野菜オンリーの天ぷらでも十分に美味しいし、食べ応えも十分ある。
この日に揚げたものは、エノキ、カニカマ、人参、ナス、ピーマン、オクラなど9種類を揚げていて、それぞれに味と食感の違いがあって楽しめる。
揚げ物なのでヘルシーとは思わないけど、油っこいという感覚も無い。
奥殿からは、今度の食事の天ぷらもこの野菜の天ぷらでいいのではと言われている。
確かにこれはこれで美味しいと思うけど、メインがない。
AKB48でいえば ”センター” がいないのだ。
センターをどうするか。
天ぷらの王道に従えば車海老、しかも活車海老になるだろうけど、それはやり過ぎ。
力一杯の凝ったことをやっては、却ってお客さんに負担になってしまうし重くなる。
気楽に食べてもらい気楽に帰ってもらう方が長いお付き合いがでると思うからで、センターも軽いものにしたい。
さてセンターを何にするか。
ニギスもいいけどいつもあるとは限らない。
そうなるとやっぱり海老か。
まだ日があるから焦って決めなくてもいいけどね。
お酒は山形の ”出羽桜” で決まり。
サラッとしていながら豊かな吟醸香の余韻が響く、美味しいお酒だ。
何のことはない、お酒がセンターになったりしてネ。
今度の家での食事が楽しみだ。
今日も美味しかった、ごちそう様でした。
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