プジョー207と東濃の山間地をカッ飛びツーリング
- 2021.06.06
- ツーリング
同級生がプジョーの207ccを買ってきた。
電動のリトラクタブルトップを備えた、お洒落なオープンカーだ。
走りたくて仕方ないようで、私のロードスターとツーリングに行きたいとのお誘い。
そのお誘いに乗って、梅雨の晴れ間に岐阜・東濃方面へツーリングに行ってきた。
ここは集合場所の豊田スタジアム。
雨上がりの快晴微風という絶好のツーリング日和に恵まれ、すがすがしい青空が広がっている。
待つほどのこともなく颯爽とやってきた207。
屋根を開けて走ってきたが、屋根を開けて走るのはオープンカー乗りの心得。
こうして並べてみると、プジョーのヒップラインのボリュームが凄い。
トップをトランクの中に入れるためにトランクが分厚くなり、ボリュームのあるヒップラインになっている。
プジョーのトランクが小山のように聳えていて、後から見るとドライバーの頭が見えず、同じ理由でドライバーからも後ろが見にくく、バックがしにくいとか。
挨拶もそこそこに簡単にルートの打ち合わせを済ませ、ツーリングの開始。
今日は岐阜県の東濃地方(多治見とか恵那市方面)で遊ぶのだ。
先ずはR.419で旧小原村を抜け、世界一の狛犬から一気に道の駅「おばあちゃん市・山岡」へ。
ここまで一時間で着いてしまったが、スカッとした走りで気分も爽快そのもの。
屋根を開けて中速コーナーが続くワインディングを駆け抜ければ、至福のひと時が訪れる。
オープンエアの快適さを満喫してしまった。
観覧車のように見えるのは巨大な水車で、この道の駅のシンボル。
ただし水車と言っても水で廻っているのではなく、実はモーターで廻っているけどね。
ここで電動リトラクタブル トップの実演。
ヴィーンという音とともにトランクが逆に開き、メタルのトップが出てきてフロントピラーにピッタリ収まるまでに10秒ほど。
電動トップの開閉を初めて見た奥殿は「未来的!」と言っていたが、確かに未来的な動きだ。
道の駅にはこれと言った目ぼしいものはなく、見るだけ。
プジョーの彼も同じで、何も買わず。
水車は近くで見れば見上げるほどの大きさ。
カゴを付ければ観覧車になりそうだ。
先を急ぐことはないが、ここにいても仕方ないから先に進むことに。
彼の紹介の店でランチをするのだ。
着いたのは「山岡おばあちゃんの店」。
さっきの道の駅「おばあちゃんの市」に入っている食堂と同じ店とのこと。
おばあちゃんの店という通り、確かに ”元・お嬢さん” たちが頑張っている店だった。
そういう我々も ”元・お兄さん” だから、同じか。
ここでは「おふくろ定食」がメインで、これしかないとも言える。
ご飯をあじご飯、山菜おこわ、ちらし寿司の三種の中から選ぶだけで、お菜は全て同じ。
我々のように店内で食べていく人より、弁当のオーダーのほうが多かったのはコロナのためかも。
待つほどのこともなく出来た。
オォ、なかなか盛りがいいではないか。
そうそう、ここはセルフサービスで、食券を買って呼ばれたら取りに行くシステム。
受付のところに貼ってあった画像とは盛り付けが全然違うけど、こちらのが ”進化系” なのだろう。
そんな細かいことはどうでもいいことで、早速いただきま~す。
食べれば実家のおばあさんが作ってくれたような味で、懐かしくもホッコリとする。
洗練された都会的な味ではないが、体に馴染んだ優しい味。
懐かしさを覚えるご飯だ。
量は多い。
たくさん食べてね、というのもご馳走であって、それで量が多いのだろう。
私は食べきれず残してしまったけど、プジョーの彼は完食していたから、これは私だけのことかも。
おふくろ定食で満腹になり、次に向かった先は岩村城址。
ここは藩主が住んでいた下屋敷跡で、天守は奥の山の頂きにあったが現存はしていない。
この日は登らなかったが、立派な石垣が残っている。
岩村城は女城主の城としても有名で、織田信長の叔母が治めていた。
その叔母「おつやの方」が敵である武田方に付いたため信長に攻め落とされ、おつやの方は信長によって殺されるという悲劇の城なのだ。
ここでプジョーの彼から、思いもよらぬサプライズが。
207のトランクから取り出したのは、テーブルと椅子。
停めてあるプジョーの屋根が閉まっているのは、トランクから荷物を出すため。
屋根を開けた状態ではトランクに屋根が仕舞われていて、中の荷物が取り出せないのだ。
ガスバーナーでお湯を沸かし、コーヒーを淹れてくれるという。
しかもオツマミも持参で、これにはビックリ。
知らなかったけど、彼は珈琲通なのだ。
美味しいコーヒーを飲みながら話が弾んだのは言うまでもない。
振り返れば岩村の城下町が広がっている。
450年前も同じ景色が広がっていたと思うと、戦国武将たちの雄叫びが聞こえてきそうだ。
コーヒーブレイクも済み、ここからはR.257で上矢作へ。
そこから矢作ダムの湖岸道路を抜け、小渡からK.11で豊田へと進め、流れ解散。
久しぶりのツーリングで楽しかったし、プジョーの彼も嬉しそうで、ご同慶の至り。
機会があればまた走りに行きましょう。
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