天ぷらは食材の旨味を引き出す魔法の調理法

天ぷらは食材の旨味を引き出す魔法の調理法

 

雲ひとつないスカッとした秋空が広がっている。

こんな日はツーリングに出かけたいものだが、あいにく仕事。

 

おまけに家に帰れば、天ぷらを揚げるというミッションが待っている。

奥殿から天ぷらにして欲しいと言われていたのだが、天ぷらは私の担当なのだ。

 

やるとなれば気持ちよくやった方が円満だし、精神衛生上も宜しい。

それに天ぷらを揚げることはそれほど大変ではないから、ここは気持ちよく引き受けた。

 

天ぷらはネタを用意するのが手間だけど、それが済めば後は楽勝。

味付けの必要がないので、意外に簡単な料理なのだ。

 

ネタはこんな感じで用意した。

茄子やオクラ、しめじなどに加え、今日はイカと言うスペシャルなものがある。

 

奥殿が天ぷらにして欲しいと言ったのは、このイカがあったため。

天ぷらが私の担当なのは、実はイカが原因。

 

以前、奥殿がイカ天を揚げているときにイカが爆発し、怖い目に遭ったことがある。

それ以来、天ぷらを揚げるのが怖くなってしまい、私が担当することになったのだ。

 

私が揚げればイカが爆発しないことはなく、誰が揚げてもイカは爆発しやすい。

それを防ぐために、イカの表面には切れ込みをたくさん入れてある。

ただし切れ込みを深く入れ過ぎてしまい、イカがバラけそう。

素人の私がやることなので、こういった失敗は付き物だ。

 

後は衣につけて揚げれば出来上がり。

衣は市販の天ぷら粉(コツのいらない天ぷら粉)に丸投げ。

これがあるからこそ、スキルの低い私でも天ぷらを揚げることができる。

 

揚げた天ぷらがこれ。

綺麗に揚がっているのでは。

 

他にはキャベツの千切りサラダを添えて、セット完了。

一見、量が少ないように見えるが、これが結構なボリュームで、他におかずは何も必要ないほど。

 

用意ができれば早速ビールだ。

このために天ぷらを揚げたのだからネ。

 

揚げたての天ぷらが、ビールのアテにとてもよく合う。

軽いタッチの天ぷらで、衣もサクッとしている。

自慢するようで恐縮だけど、店で食べる天ぷらより美味しいとさえ思う。

 

メインのイカ天もいい感じで揚がっていた。

イカの表面に思いっきり切れ込みを入れたためか、爆発することもなく揚がったのが何より。

 

イカの種類は分からないけど、分厚い身だったのでタルイカではないかと。

ヤリイカの方が美味しいと思うけどヤリイカは高いから、家で食べるのなら安いタルイカで十分。

タルイカの天ぷらでも美味しいのだ。

 

ワカサギもいい雰囲気。

天ぷらにはイカとかワカサギなどの魚介類が合うのは、元々が江戸前の料理だから。

 

昔は食材の保存もできないし流通もないので、江戸湾で捕れる魚介を使って揚げたのが天ぷらのルーツ。

寿司もルーツは同じで、今は寿司も天ぷらも日本全国どこでも味わえるが、元々は江戸の郷土料理なのだ。

 

シメジやミョウガなどの野菜の天ぷらも美味しい。

豪華な食材ではなく、こういった普通の食材でも美味しく味わえるのは天ぷらのマジック。

 

いつも思うことだけど、油で揚げるだけで食材の持つ旨味がここまで深く味わえるのが不思議。

魚にも野菜にも肉にも、食材にはそれぞれの旨味が詰まっていて、それを上手く引き出すのが天ぷらなのでは。

そうだとすると、天ぷらは素材の旨味を引き出す魔法の調理法なのだ。

 

この後サラダをおかずに、ご飯にしたけど、お腹はパンパンに。

やはり天ぷらは、お腹が膨れるのだ。

 

今日はイカ天をメインにした天ぷらで、ご馳走様でした。

美味しかった~。

 

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