「ミラベル」で地雷を踏んでしまった【長野県 売木村】

「ミラベル」で地雷を踏んでしまった【長野県 売木村】

 

先週に続いてこの週末も快晴無風の秋晴れで、絶好のツーリング日和。

こんな日にツーリングに行かなければいつ行くのかと、この日もツーリングに行ってきた。

 

向かった先は長野県の売木うるぎ村。

長野県といっても一番南になる所で、豊田市からは80キロほどと近い。

ここは小さな村で、見るべきところはない。

 

そんな何もないところへ何をしに行くかといえば、道中の紅葉を見ながらドライブすること。

ツーリングとはそういうもので、目的地へ行くことが目的ではなく、走ることを楽しむのがツーリング。

このあたりの心境は、ライダーの方なら分かって頂けるかと。

 

それと別の目的として、「ミラベル」というソーセージをウリにしたレストランでランチすることもある。

これはもっぱら奥殿のための設定で、私だけが楽しんでいては不満が出そうだから。

そのレストランはフランス人がやっているとかで、どんな料理が出るか楽しみだ。


 

コースは豊田からR.153で根羽村へ向かい、そこから長野県道 K.46で売木峠を越えて行くルート。

途中、紅葉で有名な足助あすけの香嵐渓を通過するのだけど、もしかすると道が激混みかも。

そんな心配もなく、香嵐渓は全然混んでおらず拍子抜け。

 

足助を抜ければ道も空いて、気分良く流せる。

これはドラレコの画像だけど、雲ひとつないスカッとした青空が広がっているのがお分かり頂けるかと。

 

そんな爽やかな道を流していれば、レーダートラップが。

後でドラレコの画像を確認してみれば、制限速度を20キロオーバーしていてヤバかったけど、どういう訳か無事通過。

ヒヤッとしたけど助かった。

 

上記の件で、ある方からメールをいただいたのでご紹介したい。

レーダーを使った速度違反の取締りでは、20キロオーバーは確実に捕まる速度。
それが捕まらなかったのは、直前に他の人が捕まり、その人が速度の確認をしていたためではないかとのこと。
速度の確認をしている間はレーダーの作動を止めているため、測定ができないらしいのだ。

実際のことは分からないけど、いずれにしてもラッキーなことで助かりました。

 

根羽村でR.153から K.46 に入り、売木村を目指す。

K.46 は初めて走る道だ。

 

この道は売木峠の一部を除いて2車線あり、走りやすかった。

それに紅葉した山々に囲まれ、ツーリングコースとしてもいい雰囲気。

画像のとおり全山紅葉の、まさに ”錦繡の秋”。

草まで紅葉していて、やはり山間地は平地とは違う。

 

ここはセンターラインのない狭い所で、売木峠手前の急な上り。

標高が 1,000m 以上あるところで、こんな急坂をロードレーサーが登っていくのがスゴイ。

私なら電動でも無理だ。

 

売木峠を越えて下ったところにあるのが、道の駅「南信州うるぎ」。

別に用事はないけど、寄ってみた。

 

この道の駅は非常にコンパクト。

最近の道の駅のような立派な施設とは違い、村の人たちが手作りで運営している感じ。

 

食堂もこの通りアットホームな雰囲気で、その名も「母ちゃん食堂」。

地域のお母さんたち(女性会?)が作っているのかも。

 

メニューは3種。

海老天丼と鶏から揚げ定食、それに野菜カレー。

営業は土日月の週3日、開店時間は 11:00~14:00 というから、やっていない時の方が多い。

 

農産物も売っているけど、種類・量とも少ない。

他人ごとだけど、これで経営が成り立つのかと心配になってしまう。

 

我々はここから車で5分ほどのところにあるレストランへ。

着いたのがここ「ミラベル」。

道路に面してはいるけど、道からは見えにくい作りなので見逃してしまいそう。

 

ここは自家製のソーセージをウリにしているレストラン。

右側のグリーンの屋根の建物でソーセージを作っているとか。

 

ビーグル犬がお出迎え。

お客さんが来るとワンワンと吠えて、チャイム代わり。

 

その声にママが反応して「いらっしゃいませ」。

オーナーはフランス人らしいけど、ママは日本人なので日本語が通じる。

 

案内されたのはテラス席。

と言うか、この店はテラス席しかない。

開放感はたっぷりだ。

 

目の前にはこんな景色が広がり、この景色もご馳走の一つかと。

山の紅葉も進み、晩秋の雰囲気。

 

この日は快晴無風のいい天気だったから救われたが、日差しがなく風が吹けば寒くて居れないだろう。

実際、我々が訪ねた11月初めの週末で今年の営業は終了とのこと。

冬は寒くて営業にならないと。

 

メニューは撮り忘れてしまったが、ソーセージのランチ(¥ 1,350)とじゃがいものスープ(¥ 350)、それにコーヒー(¥ 350)しかない。

じゃがいものスープは、下の畑で採れたもので作っているという。

我々はソーセージのランチとそのスープを頼んだ。

 

まず運ばれてきたのがじゃがいものスープ。

自家製のじゃがいもで作ったスープはどんな味かと飲んでみれば、これがぬるい。

熱々なのも困るけど、これは冷めた感じのぬるさ。

スープの冷める距離ではないのにね。

 

味は塩辛く、じゃがいもの味が全くしない。

それにザラついた食感で、クリーミーさとは無縁。

濾していないのだろうが、素人以下の料理。

 

冷めてザラザラで塩辛いという、これほどレベルの低いスープは初めて。

インスタントのスープの方がはるかに旨い。

 

これを作っている人は、このスープを美味しいと思っているのだろうか。

この味でお金を取るとはね。

 

続いて運ばれてきたのかワンプレートランチ。

う~ん、雑な盛り付け。

ビジュアルも良くなく、素人丸出しのワンプレート。

 

ショートパスタの上に盛られたソーセージ2本に、サラダとパン。

それに右側のものは小さな豆だけど、何の豆かは不明。

 

備え付けられた箸とナイフ代わりのナタ。

このナタは ”おもちゃ” のような代物で、全く切れない。

角で突き刺してブッタ切る感じで、力の弱い女性では切れない。

普通のナイフとフォーク、それにスプーンぐらいは用意して欲しものだ。

 

味ははっきり言って不味い。

左側のソーセージは唐辛子が効き過ぎで、思いっきり辛い。

辛さに弱い奥殿はヒーヒー言って食べていたが、ここまで辛いのもちょっとと思う。

 

肉々しさの無いソーセージで、練りものが多い。

それよりソーセージの、あの燻製の香りが全くしないのは何故?

 

やっぱりソーセージはドイツ人が作る方が旨いのか。

フランス人なら美味しい料理が出ると、勝手に思い込んでいた私も短絡的で、完全に見込み違い。

 

ショートパスタも酷い。

茹で上げて放置してあるものを、再加熱して盛っているようで、腰砕け。

パスタというより単なる添え物だ。

 

黒い豆の煮ものは、一体何を狙って作っているのかさえ不明な、訳の分からない味だった。

滅多に残さない私だけど、完食は諦めた。

 

一番美味しかったのは水だったと言えば、どれほど不味かったかがお分かりかと。

こんなに不味いランチとスープに、1,700円も払った私が悲しい。

 

口コミでは星五つの満点をつけている人も結構いる。

味の評価は人それぞれだけど、不思議な世界だ。

 

地雷を踏んでしまい、ここへの再訪はない。

こんなことなら「母ちゃん食堂」で天丼でも食べてくればよかったか。

今更だけどね。

 

帰りはタカドヤ湿地の紅葉を見て帰ったけど、タカドヤ湿地の紅葉はこの日が最高に良かった。

その話はまた次回で。

 

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