人恋しい秋はやっぱり鍋と日本酒【自宅】
最近は夜が早いしそれに朝晩冷える。
もう10月も半ば過ぎだから当たり前とはいえ、秋って感じがヒシヒシと伝わる。
そんな季節は人恋しくなるのと同時に暖かい物が欲しくなる。
で、鍋の出番。
最近はすき焼きに凝ってる奥殿だけど、今日はタラ鍋。
タラ鍋とは言うものの、鱈の姿が見えない。
鱈を入れた後から冷凍のエビシューマイを入れたら鱈が沈んでしまったとか。
食べるときに掬い出して食べればいいことだけど、見た目はシューマイ鍋だ。
それでオマケで入れたようなこのエビシューマイが旨い。
中に入ってるエビは小さいけどプリップリで弾けるような食感。
どこのシューマイなのかと聞けば味の素とか。
味の素の商品は餃子が旨いけどこのエビシューマイも相当に旨い。
しかも冷凍だから保存がききそれに価格も安定していて安いというのがいい。
鍋に入れるだけだから手間もかからず、それで旨いというのはとても便利。
せっかくのタラ鍋なのにこれでは鱈の立場がない。
だけど鱈は鱈で旨い、ってなんか言い訳みたいで鱈に失礼か。
こんなタラ鍋に合わせるのはやはり日本酒。
今日は獺祭(ダッサイ)もあるし他にもあれこれあるから飲み比べだ。
まずは獺祭。
獺祭はいつ飲んでも安定した旨さがあり、味にバラつきがない。
サラッとしてて後味がよく軽やかな酸味がいい。
味にバラつきがないと書いたけど、実はこれは大変なこと。
毎年とれる酒米(獺祭は全て山田錦)の出来も違うし、その年の気温や湿度などにより発酵の度合いも全て違う。
それを毎年同じ味の酒に仕上げるというのはもはや職人の勘だけでは無理で、酒蔵全てに空調設備と冷蔵機能のついたアルミ製のタンクを整え、全てデータ管理で生産を行う。
データに基づく生産管理をしているので、驚くことに酒造りのリーダーたる杜氏がいないという。
そうでなければ年産160万本(一升瓶換算)という大量のお酒を、これほどの高いレベルで均一に仕上げることなど到底無理。
しかも増え続ける需要に応えるため今年の5月には新工場も完成し、生産量も一気に三倍の500万本までいけるとのこと。
そろそろ新工場で作ったお酒も出回る頃だから、これで品薄に悩んでる酒屋さんも一息つけるだろうし我々も買いやすくなって嬉しい限り。
なんか獺祭のステマっぽくなってるけどそうでは無い。
次に飲んだのは岐阜・瑞浪の中島醸造が造る小左衛門。
小左衛門の中では新しいお酒で「出羽の里」。
いつもの酒屋へ行ったらこれが並んでいて、関取のような名前に惹かれて買ってみた。
初めて飲むお酒。
飲んでビックリ、これが旨い。
軽やかなタッチの中にも華やかさがあり、しかもフルーティーで甘味な後味。
全体のバランスもとてもよく尖ったところなど皆無。
これは今までの小左衛門の中でも出色の出来。
小左衛門が好きな奥殿も同じ意見だから、やはり相当に旨い酒だと思う。
しかもさっきの獺祭が純米大吟醸なのに対し、これは純米吟醸でこの旨さ。
大吟醸酒は精米歩合が50%以上で、この出羽の里は60%というハンディがあるにも関わらず、飲んだ感じではこの出羽の里のほうが旨く感じる。
精米歩合だけでは勝負が付かないのが日本酒の深淵微妙なところ。
こんな旨いお酒に出会えるのが嬉しい。
このお酒に合わせて出してくれたのが芋がらを炊いたもの。
京都なら ”芋がらの炊いたん” というところ。
この前R.19の道の駅「賤母」(シズモ)で買ってきたものを作ってくれた。
これが美味しいしお酒に合うのよね。
シャキシャキとした歯ごたえがあり田舎料理だけど好きなんです。
酒屋では実はもう一本小左衛門を買ってきた。
こちらは信濃の美山錦を使ったお酒。
いつも飲んでる小左衛門は備前・雄町なので、このお酒も初めてかも知れない。
飲み味は出羽の里に比べてスッキリとした感じでサラッとしている。
ただ出羽の里のゴージャスさに比べて控えめなイメージなので、出羽の里の後では分が悪い。
勿論このお酒もとても旨いお酒で、人によってはこちらのほうが旨いと感じる人もいると思う。
この辺りのことになる感性の差もあるだろうから、一概には言えない世界だ。
そんな日本酒の飲み比べをしていたらいつもの茶トラがやってきた。
ニャーと言ってタラをくれとねだるけど、何もあげません。
何と言ってもここはあなたの家ではないからね。
今日は日本酒ばかりしっかり飲んでしまった。
やはり秋は日本酒が似合う。
美味しかった、ごちそう様でした。
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