表通りにあるが隠れ家的雰囲気の「みや古寿司」【豊田市】

表通りにあるが隠れ家的雰囲気の「みや古寿司」【豊田市】

 

気温37℃超えという猛暑が身に堪える。

しかも24時間エアコン完備の病室に一週間も缶詰でいた身なので、余計に堪える。

 

そんな暑い日の昼にはサッパリ系がいいということで、避暑も兼ねて寿司屋へしけ込んできた。

言うまでもないことだが回転寿司は懲りているので、普通の寿司屋へ行ってきた。

 

向かった寿司屋は「みや古寿司」。

豊田警察署の真ん前にある店で、半世紀近く前からある老舗。

老舗ではあっても今風の佇まいで、小綺麗な構えなのは数年前に建て替えたから。

 

敷居が高くて入り難い雰囲気もあるが、マスターも女将さんも庶民的な人で、値段も庶民的な設定だから安心して入れる。

寿司が千円から味わえて、しかも上等な雰囲気の中で過ごせるのだから気分もいい。

 

店に入れば店が国道(R.248)に面し、しかも目の前には警察署があり、すぐ近くには賑々しいドン・キホーテがあるとは思えない静けさに包まれてる。

周りが賑やかな分、この店の静かなことが際立ち、喧騒の中に隠れて存在する ”穴場的” な店なのだ。

 

ここには ”1,800円ランチ” というおすすめがあり、ランチはこれがイチオシか。

ママさんたちにはいい感じではないかと思うが、どうだろう。

 

ただ私にはこれだけ充実した内容だと一杯飲みたくなってしまう。

一杯どころか二杯でも三杯でもいけそうなので、あえて頼まず単品で行く。

 

単品で頼んだのは「穴子寿司」。

ある人に今年はアナゴが豊漁で質もいいという話を聞き、それで穴子寿司が食べたかったのだ。

 

穴子寿司も好きだが、アナゴの白焼きも好きなひと品。

大将に穴子の白焼きも出来きるかと聞けば、アナゴはタレ(ツメ)で握るように既に焼いてあって、白焼きは無理と言う。

 

事前に連絡してもらえば生のアナゴを用意しておくので、それなら出来ますとのこと。

尤も白焼きはお酒のアテになってしまうから、こんな真昼のランチ時間には無くていいのだ。

 

カウンター越しに一貫づつ握られて出される穴子寿司。

握られる傍から食べていたので、全部で幾つ出されたか分からなくなってしまったが、8貫ぐらいはあったのでは。

 

昼のランチ時間なのでシャリが大きめに握られているが、これは小さく握って欲しいと言えばそうなると思う。

味は穴子寿司のセンターを外さない味で、アナゴもしっかりとした味。

回転寿司屋で出される醤油漬けのような煮穴子とは次元の違う味だ。

 

昼時間には味噌汁がサービスで出される。

ちゃんとした味の味噌汁で、具もしっかりとしている。

 

大将と豊田市の食文化の話になり、天ぷらの話になった。

豊田市に天ぷら屋が少ないのは一体どうした訳かということから、某天ぷら屋の味はどうだと言うことに。

 

某天ぷら屋と書いても分かる人には分かってしまうだろうけど、ここは敢えて名を伏すので ”某” 天ぷら屋でお願いしたい。

店の名誉を傷つけるのが目的ではなく、感想を書かせてもらうのが本意なので、お願いしたい。

 

その某天ぷら屋はどう思うかと大将が聞くので、皆さんが言うほどに旨いとは思わないと。

不味いというレベルではないが、名店だとか極上の天ぷらだとか、さすが銀座の名店で修行しただけのことはある、と言うのはどうかと。

 

その天ぷら屋の主人は銀座の店で修行したのではなく、豊田にあった店に勤めていただけのこと。

採用形態で言えば、本社採用ではなく現地雇用といったところ。

 

天ぷら屋の ”花板” と言えば、当たり前だが揚げ場で、彼はその揚げ場を任されてはいない。

書きにくいことだが下働きといったところか。

 

その人の揚げるあの天ぷらで五千円です、と言われるとね。

むかし市役所の東にあった「天きく」の天ぷらと比べたら、月とスッポン。

どちらが月でどちらがスッポンかは言わないが。

 

寿司屋の大将もその辺りのことはよく知っている様子。

大将が冗談で「うちの天ぷらの方が安くて旨いよ」と笑っていたが、冗談ではなくここの天ぷらの方が旨いかも。

 

豊田市には比べるほどの天ぷら屋が無いので、それで名店だと言われているのかもだが、一度他の天ぷら屋と比較してみていただきたい。

この辺りは回転寿司の寿司を褒める人にも通じることで、回転寿司の寿司を褒める人は回転寿司屋としか比較しない。

 

なのでかっぱ寿司がいいとかくら寿司がいい、はま寿司がいいということになる。

ちゃんとした寿司屋の寿司を食べればお分かりかと思うが、回転寿司へ行く人は普通の寿司屋の寿司とは比べないのだ。

 

ここの大将も勉強のために回転寿司へ行ったと言うが、結論はあれは寿司ではないとのこと。

私も全くの同感で、あれは寿司ではない。

 

そんなことに話が弾んでいれば、もうちょっと食べたくなってしまった。

食べ過ぎると晩ご飯に響いてしまうが、並寿司(千円)を頼んでしまった。

 

またまたカウンター越しに握りながら出してくれたから、全部で何貫あったのか分からなくなってしまった。

先ずはマグロ、コハダ、シャコの握り。

しまった、シャリを小さめにして欲しいと言うのを忘れてしまった。

 

立派なシャコの握りなのだが、いかんせんシャリが大きい。

シャコ自体は大ぶりで美味しかったのだが、シャリがはみ出ているのが愛嬌。

 

コハダはいい塩梅の締め加減で美味だった。

この他にイカの握り、ウマズラハギの握り(これが最高に美味かった)などもあったが、話が弾んでしまい画像は撮り忘れ。

 

〆は鉄火。

回転寿司の鉄火と違い、マトモな鉄火で美味しかった。

 

参考までに回転寿司の鉄火はこんなんだったけどね。

同じ寿司でもエライ違いですワ。

 

この寿司で千円は安いのでは。

しかも味噌汁も付けてくれての値段だからね。

 

男もある程度の歳になれば、一人でいける行きつけの居酒屋とか寿司屋の一軒ぐらいは持っておきたいもの。

歳を重ねれば奥さんとの会話が面白くないときもあるだろうが、そんな時には行きつけの飲み屋や寿司屋でしゃべるのも健康法。

 

美人ママの店で無くてもいいから、居心地のいい店を持っておくのは健康法の一つだと思う。

寿司屋もそれに準じるもので、波長の合う寿司屋があればストレス発散にもなる。

 

そしてそういうことは決して回転寿司屋では叶えられないことなのだ。

 

今日も美味しかった、&楽しかった。

ごちそう様でした。

 

みや古寿司(HOT PEPPER)

 

今度は夜に行きますかね。

 

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