高級な「金目鯛」が安く買えるのは嬉しいことだが【自宅】

高級な「金目鯛」が安く買えるのは嬉しいことだが【自宅】

 

この日のメインは、金目鯛の煮付け。

金目鯛は高級な魚で、お客さんとかがあれば別だが、家では滅多に出ない。

 

しかもこれが立派なサイズの金目鯛で、見るからに美味しそうなのだ。

そんな金目鯛だったので、奥殿にどうしたのかと聞けば、安かったからとのこと。

 

このサイズの金目鯛だと普通は二千円はするらしいが、それがたったの800円だったとか。

半値以下という値札を見て思わず衝動買いしてしまったと言うが、それにしても安い。

 

2月の末辺りから新型コロナの感染を防ぐため、政府や知事の要請に従って外食の需要が減り、飲食店が閑古鳥になっている。

そのため飲食店向けの食材が余り気味になり、それらが一般のスーパーに流れてきているということ。

しかも格安の値で流れてきているのだが、その一つがこの金目鯛だったのだろう。

 

いつもは手が出ない高級な食材が安値で売られているのは嬉しいことだが、喜んでばかりはいられない。

それだけ経済が上手く回っていないということで、経済が悪化している証拠でもあるのだ。

 

普通なら二千円で売れる魚が半値以下ということは、それを獲る漁師さんの手取りも半分以下になるということで、下手をすれば赤字かも。

消費者は一円でも安ければいいのかもだが、それは回り回って自分の首を締めることになる。

 

100円のものが90円なら嬉しいし、それが50円ならもっと嬉しいのが消費者の心理。

だけど100円のものを50円で売ろうとすれば、販売店は仕入先に値引きを要求することになり、仕入先はメーカーに泣きつく。

 

大雑把に書くが、100円のものを50円で売ろうとすれば、メーカーは製造原価を50%減らさなければならないが、原価はなかなか削れない。

で、どうなるかと言えば固定費(人件費)を見直すことになり、その結果給料が減って、あなたの旦那さんの給料が減ることになる。

 

給料が減るとますます安いものを求めることになり、ますます給料が減る。

これが ”デフレ スパイラル” (負の連鎖)というもので、一円でも安いものを求める心理が経済を縮小させ、お金の回りを悪くさせてしまうのだ。

 

新型コロナウイルスの蔓延で、その ”デフレ スパイラル” が世界規模で起きつつあるのが今の現状。

これは恐ろしいことで、一刻も早く新型コロナウイルスを封じ込めたいもので、欧米では外出禁止とか飲食店の営業禁止という強硬な手段に出ている。

 

それに比べれば日本の現状はまだマシと思うが、感染が広がってからでは生活も経済も大変なことになる。

ここは政府の要請に従って、不要な外出は控えたいものだ。

 


 

金目鯛の話から不安な話になってしまい、恐縮。

 

安く手に入ったこの日の金目の煮付け。

さっそく頂戴することにする。

 

食べればさすが金目鯛、やっぱり美味い。

上品な白身に濃い目の甘辛味が染みて、とても美味しいのだ。

 

それに身離れも良く、食べやすいのも嬉しい。

魚の煮付けではイチニを争う旨さなのでは。

 

油の乗った魚なので、ここはビールでいってみた。

濃厚な味の金目の煮付けにはビールが合う。

 

今夜のビールはキリンの本麒麟。

いつも飲んでいるサッポロのビールに比べると苦味が強いと感じるが、これはキリンの味で、不味いという意味ではない。

このあたりは個人の嗜好の問題で、好きなものを選べば良いかと。

 

この金目鯛はサイズが大きくて、二人で食べても結構お腹が膨れてしまった。

一人ならギブアップしてしまいそうな量があり、このサイズの金目鯛が800円はやはり格安だ。

今夜も美味しかった、ごちそう様でした。

 

新型コロナの収束の見通しが立たない状況なので、暫くは自重して家飲みで過ごすことになるかな。

 

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