和の料理は体に馴染んだ味で、日本酒にピッタリ

和の料理は体に馴染んだ味で、日本酒にピッタリ

 

どこの家でもそうだと思うけど、日本の食事はバラエティーに富んでいて、中華料理の餃子の隣りに洋食のハンバーグ、それに焼きそばが並ぶことなど普通にある。

野菜の煮物に魚の塩焼き、それに味噌汁にご飯という和風の料理が珍しいぐらいで、中には味噌汁なんて作らない家もあるとか。

 

それぞれの家にはやり方があるからそれもアリだけど、この日の私の家は和の料理で統一されていた。

サバの塩焼きをメインにして、菜の花のおひたし、タケノコの煮物、さつま揚げ(つけ揚げ)というラインナップ。

 

ハンバーグやカレーに慣れ親しんでいる今どきの子どもたちからは、ブーイングのひとつも出そうな晩ご飯。

だけど昭和の空気にどっぷりと浸って育った私には、何の違和感もない。

違和感どころか懐かしいラインナップで、体に馴染んだ味だ。

 

今のサバの塩焼きは、昔のような塩辛さはまったくなく、薄塩というか旨塩の感じに仕上がっている。

特にこのサバはノルウェーで穫れる北海サバなので、油ノリノリ。

塩加減も薄くてとても美味しいのだ。

 

昔は冷凍とか冷蔵の技術や設備が発達していなかったから、魚は塩を振って保存・流通していた。

そのため塩がキツく、塩シャケなんて思いっきり塩辛くて嫌いだった。

 

ノルウェーのサバが遠い日本まで運んでこれるのも、冷凍技術のおかげ。

塩で保存する必要がなくなったから、今では味を付けるためだけに塩を使っていて、それで美味しい旨塩の塩サバができるとのこと。

同じサバの塩焼きでも、昔と今では味のレベルが格段に上がっているのだ。

 

さつま揚げ。

奥殿が九州出身の知り合いの人からもらったもので、深みのある上等な味。

自分的には少し炙って欲しかったけど、ナマのままでも十分に美味しく、さすが本場の物は違う。

 

タケノコの煮物。

これも貰い物だけど、エグみの少ないタケノコで美味しい。

 

これらの料理には日本酒が合うけど、先ずはビール。

これは ”お決まり” で、初めの一杯はビールと決まっている。

 

発泡系のビールはその泡が喉を湿らせてくれて、今から食べるぞという準備が整う。

謂わば ”食の準備運動” みたいなもので、食前酒にピッタリなのだ。

 

ビールで準備運動が済めばお酒にチェンジ。

だけど美味しさに巻かれてしまい、以後の画像は撮り忘れ。

 

飲んだのは新潟の「菱湖りょうこ」で、キレイな吟醸系のお酒。

これが今日の料理にドンピシャリ合って、主役も脇役もお互いが引き立てあって鮮やかな味に。

主役と脇役という役割を超えて、みな主役級の美しさで舞台が廻っていく。

 

同時にお酒も進んで、自分も主役になったような気分に。

いつも飲む話ばかりで恐縮だけど、これが美味しいし好きなのでお許しを。

 

今日は和風の料理オンリーだったけど、懐かしい味で美味しかった。

たまにはこういうのもいいね、ごちそう様でした。

 

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