歌じゃないけど「人生いろいろ、男もいろいろ」
- 2021.04.19
- 家飲み/家食べ
10年以上会っていない男が訪ねてきた。
この男、昔から金と名誉に執着するタイプで、イヤな奴なのだ。
そんな男なので型通りのあいさつだけして椅子もすすめなかったが、勝手に来客用の椅子に座るという厚かましさ。
デリカシーの欠片もない。
仕方ないので対面に座れば、いきなり名刺を差し出して「今度こういう役をすることになったので、」と。
出された名刺には「〇〇自治会 会長」と書かれていた。
要するに地域の自治会(町内会)の会長になったということだ。
それがどうかしたのかと思うが、本人は会長になったことが嬉しくて、知り合いに触れ回っているのだ。
まるで選挙に当選した議員が「挨拶回り」をしているようなものだが、この男、なにか勘違いをしているのでは。
自治会の会長になったことぐらいで、ワザワザ私のところまで訪ねてくるとは。
私はその男とは全然関係のない所に住んでいるのにネ。
本人は自治会の会長と言う役を、地位というか名誉と思っていて、「オレも出世しただろう」と言いたいらしい。
勘違いも甚だしいが、この男は昔から役に就きたがる男で、子供会の会長とかPTAの会長などもやり、商店街の会長もやってきた。
ただし地位が欲しいだけなので、役に就いても何もしない。
と言うか目立ちたいだけ。
それにおごってくれる酒は浴びるほど飲んでも、人におごる事はしないケチな奴。
加えて話すことも下品な話ばかりで、この日も私に話したことと言えば、会長就任の話の他は金と女のことばかり。
要するに金と地位と名誉、ついでに女が欲しいだけのくだらない男なのだが、その男のホントの狙いは市会議員だった。
10年ほど前、周りの人たちに議員になりたいと色気を見せていたようだけど、そんな下劣な男なので商店街の組織からも地域の人からの推薦も得られず、結局市会議員の選挙には出られなかったのだ。
そんな男が自治会の会長になったのだが、実はこの男が会長に就くことを私は知っていた。
この男と同じ自治会で役員をやっている人が私の知り合いにいて、その人から事前に話を聞いていたのだ。
この男が自治会の会長になったのは、他にやりたい人がいなかっただけのこと。
どこの地域でもそうだと思うけど、自治会の役員を積極的にやろうという人は少ない。
それで「やってくれればありがたい」、ということで決まったとのことだ。
そんな経緯を聞いていたので、その男があいさつ回りのごとく名刺まで出して自慢気に話すことに嫌悪感すら覚えた。
そしてこの男の話しの最後は例によって女のことで、辟易とする。
脂ぎって太ったモテないオッサンの典型的な風体で、男の私から見ても気持ちが悪い。
爽やかさとは対局にいる暑苦しいさで、加齢臭さえ漂いそう。
そんな男が話す下品な下ネタや女の話など、聞きたくもない。
こんな奴の話に30分も付き合ってしまった私がアホ。
島倉千代子の歌ではないけど、人生もいろいろあるし男もいろいろだが、こんな男と話をした自分が情けない。
うっとおしい男で、二度と来るな!と心の中で叫んだが、声に出していないから伝わらないよな。
そんな鬱々とした気分で仕事を終えたが、こんなときは美人ママの店でイッパイ飲んで喋って帰るのに限る。
だが今はコロナのため自粛、残念だけど。
仕方ないので直行で家に帰れば、こんな料理が用意されていた。
ソテーされた大きなソーセージにたまごサンドという珍しいメニュー。
どうしたのかと聞けば、親戚の娘たちが家に来ることになって、そのときに出す食事の試作というのだが、立派なソーセージで美味そう。
まるでビールを飲め、と言わんばかりのヒトサラで、当たり前のようにビールだ。
言われなくてもビールは飲むけどね。
グイッといけば昼間のうっとおしい男の話もブッ飛んで、気分は爽快。
飲めば天国だ。
たまごサンドも美味しかった。
欲を言えば中の玉子をもう少し増量した方がいいと思う。
それを言えばこれは試作なので、本番のときはそうするとのことだ。
ソーセージとたまごサンドでそこそこお腹が膨れたけど、ちょっと物足りない。
ということでパスタを作ってみた。
市販のカルボナーラソースを使った安直なパスタだけど、これもそこそこ美味しいのだ。
本番の当日も、足りなければこのパスタを出すことになったけど、娘さんたちには洋風のオモテナシでいいかも。
昼間は鬱陶しい男の話もあったけど、美味しいものを食べて飲んでスカッとした。
今日も美味しかった、ごちそう様でした。
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