鶏の山椒焼きが、黒コショウ焼きになってしまった
- 2021.08.24
- 家飲み/家食べ
この日は鶏の山椒焼きで一杯にするつもりで鶏肉を炒めていたけど、最後にミスってしまった。
山椒を振るつもりが、間違えて黒コショウを振ってしまったのだ。
黒コショウを振ってしまったのがこれ。
これだけを見ればどうということはないが、山椒と黒コショウでは味がまったく違い、別の料理になってしまう。
黒コショウを振った直後に間違えたことに気づいたが、すでに手遅れ。
水で流して味をつけ直すなんてすれば、ひどいことになって余計に不味くなる。
これはこのまま食べるしかない。
一方もう一つの方は、ちゃんと山椒を振った。
それがこれ。
さっきの黒コショウと比べると粒が細かく、見ただけで違いが分かる。
それに山椒の香りが漂い、黒コショウで仕上げてしまったものとは明らかに違う。
食べるまでもなくどちらが美味しいかは明らかで、山椒焼きの方が美味いに決まっている。
一つはちゃんと作った山椒焼き、もう一つは間違えてしまった黒コショウ焼き。
食べる人は二人。
どちらへどちらの料理を並べるか。
ここで悪魔のささやきが。
ちゃんとできた山椒焼きを私の方に並べ、間違えたものを奥殿の方に並べて、素知らぬ顔でやり過ごす。
悪魔なら悩むことなくやってしまうだろうが、私にはできない。
良心が咎めると言えばカッコいいが、奥殿に何を言われるか分かったものではない。
その方が怖い。
悪魔より怖いかもなのだ。
それに下手をすれば恨まれる。
食べ物の恨みは恐ろしいと言うからね。
ここは間違えた責任をとって、自分の方に黒コショウ焼きを並べた。
潔ぎよいという訳ではないのは、さっき書いた通りだ。
今日もビールはパスしてお酒から始めてみた。
昼間はまだ暑いけど朝晩は涼しくて、ビールというより冷酒が飲みたい雰囲気なのだ。
一杯目は山形の「出羽桜」でいってみたけど、鶏の山椒焼きとの相性がよろしくない。
芳醇な甘さのある出羽桜と、甘じょっぱい味の山椒焼きにマッチしないのだ。
細かいことに拘るのもナンだけど、料理とお酒には合う合わないの相性がある。
この相性を楽しむのも日本酒の楽しみ方の一つで、ここはスッキリとした酸味が持ち味の「小左衛門」にしてみた。
オォ、やっぱり小左衛門が合う。
奥殿も料理とお酒の相性の違いがこれほどあるとはと、驚いている。
料理によってお酒を変えるというのは高尚な楽しみで、お酒なら何でもいいと言うことではないのだ。
それと瓶に手書きのテープが貼ってあるのは、家の冷蔵庫では一升瓶を立てて入れることができず、一升瓶から四合瓶に入れ替えて冷やしているためだ。
お酒も銘柄がバラバラなので、間違えないように手書きのテープを貼っているのだが、安っぽい。
それなら四合瓶で買えばと思われるだろうが、四合瓶は割高。
店ならお客さんに請求できるからいいけど、家では誰にも請求できない。
安っぽくて格好もあまり良くないけど、なるべく安上がりに済ませたいのだ。
それに誰かに見せるものでもないから、見栄など張る必要もないからね。
お酒は美味しいけど、アテの黒コショウ焼きはやはりイマイチ。
醤油ベースの甘じょっぱい味にコショウが合わない。
添えられているオクラにもまったくミスマッチで、コショウと醤油の相性は悪いのだ。
食べ終わってから、私のお皿の鶏には間違えて黒コショウを振ってしまったと奥殿に言えば、言ってくれれば私がそれを食べたのにと。
ホント?と内心思ったが、それは敢えて言わなかった。
こんなところで波風を立てても意味ないからネ。
今日はアテをミスってしまったけど、たまにはこんなこともあるさ。
とは言えそれなりに美味しくて、お酒も美味しかった。
ごちそう様でした。
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