トロトロで絶品の、鶏肉のデミグラスソース煮込み

トロトロで絶品の、鶏肉のデミグラスソース煮込み

 

の日、奥殿は市長選挙のお手伝いに、某候補者の選挙事務所へ出かけた。

 

豊田市の市長選はずっと無風の選挙が続いていたが、今回は現職と新人の争いで久しぶりに選挙らしい選挙に。

実力伯仲の激戦になりそうで、傍から見ている限りは面白い選挙になりそうだ。

 

私も奥殿もどちらかの候補者に肩入れしているものではないが、生活していればあれこれお付き合いもあるし絡みもある。

そんなこんなで某候補の選挙の手伝いに借り出されたという訳だが、ご苦労なことだ。

 


 

んな休日、何もせず寛いでいてもいいのだが、何もしないと身も心もダラける。

ダラダラしているのはあまり格好良くないし、それに老け込む気がしてイヤなので、シャンとしていようと。

 

ということで、飲むアテを作ることにしたけど、これってシャンとすること?

 

それはともかく、作るものは鶏肉のデミグラスソース煮込み。

ビーフシチューの鶏肉バージョンといった感じのもので、初めて作るものだ。

 

どうしてそんなものを作る気になったかといえば、私の家で一番多く出される肉類は鶏もも肉。

その鶏肉を使う料理は焼くか揚げるかに偏っていて、煮るという分野が空白。

そこで煮る料理はないかと思いを巡らして、たどり着いたのがビーシチューの鶏肉バージョンということだ。

 

ただし料理素人の私ではデミグラスソースが作れないから、デミグラスソースは市販のものを使う。

それがこれ。

これがあれば何とかなるのではと。

 

それが甘い考えなのかどうかは、作ってみれば分かること。

何とかなるだろうとレシピも無しに、自分の感性だけを信じて料理のスタートだ。

 


 

意したのはニンジンとタマネギにじゃがいも。

これが多いのか少ないのか分からないが、進行ゴー。

 

適当な大きさに刻んだ

タマネギは少ない気がしたので、実際はこの倍の量(一個)を使った。

 

ジャガイモとニンジンは、刻んで電子レンジで4分ほど加熱してから鍋の中へ。

その方が時短になると思ったから。

 

鍋に水を 300cc 入れ、そこへ炒めた鶏肉とデミグラスソースを入れて煮込む。

水を入れるか迷ったけど、結果的には水は入れない方が良かったが、その件は後ほど。

 

鶏もも肉2枚を大き目に切り、炒めます。

鶏肉を炒めずにそのまま煮込むのもアリかと思うけど、焦げ目をつけてから煮込むことに。

これは焦げ目から出る香ばしい味が、旨味になると思うからだ。

 

バズレシピのリュウジさんが言ってたことだけど、カレーの隠し味にコーヒーを入れる理由がこれだと。

焦げ目の苦味が旨味とかコクにつながるとのことで、コーヒーを入れるのはその苦味を補う意味とのこと。

苦味が美味しさになるのだから、料理の世界は奥が深いし面白い。

 

それはともかく、炒めた鶏肉を鍋に入れ、デミグラスソースを入れたら鍋から溢れるほどになってしまった。

先ほど書いた水は入れない方が良かったというのは、こういうことだ。

とはいえギリ収まっているので、このままで続行。

 

こぼさないように、時々かき混ぜながら30分ほど加熱。

味見をしてみれば、味はいいけどソースが水っぽい。

 

これはこれでいいのかもだが、レストランで食べるビーフシチューはもう少しとろみがある。

やはり水は入れない方が良かったが、イマサラだ。

 

仕方ないので水分を飛ばすため、加熱することに。

300ccの水を飛ばすことは無理にしても、少しでもとろみをつけようと、さらに30分ほど煮込んで完成。

 

出来上がった鶏肉のデミグラスソース煮込みをアテに、昼飲みのスタートだ。

 


 

肉のデミグラスソース煮込みを盛って、ビールをグイっと。

そしてデミグラス煮込みにいけば、これがメチャ旨。

お世辞抜きに旨いのだ。

 

煮込まれた鶏肉がトロットロで、口の中で溶けてしまう。

味は買ってきたデミグラスソースにお任せなのだが、これも抜群に美味しい。

酸味と甘味に深いコクが加わって、まるでレストランの味。

 

それに焼いた鶏肉からにじみ出る焦げの苦味がアクセントになり、本当にうまい。

こんなに旨いものができたとは、作った私もビックリ。

 

あまりにも美味しくて、煮込みのお代わり。

当然ビールも2本目。

 

ビールから鶏肉、鶏肉からビールヘの連鎖が止まらない。

なんなん、この旨さは。

一緒に煮込んだジャガイモやニンジンもいい雰囲気で、美味しい。

 


 

みながら聞いてる曲は、エルヴィス。

私より1世代も2世代も前の大ヒット曲だけど、いま聴いても素晴らしい。

 

オールディーズ繋がりで、レイ・チャールズやコニー・フランシスの ”ボーイ・ハント” なども。

こんな名曲を聴きながら、美味しい鶏のデミグラス煮込みにビールが飲めて、気分は最高。

 

いや~、ホントに美味しかった。

レシピも無しに作った料理だけど、ビックリするほど美味しくて、ごちそう様でした。

 

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